Monotype Fonts の洗練されたセリフ体。
Monotype Studio 監修。

ブランドフォント
ブランドデザイン
クリエイティブ・コラボレーション
Monotype Fonts。
セリフとは、文字の始まりや終わりにつく短い横線のことです。その起源は古代ローマにあり、当時の文字は、筆で描かれた下書きに従って石に彫られていました。その筆致の末端は常にわずかに広がっていました。セリフ体は、特に小さなサイズではサンセリフ体よりも読みやすく、印刷物に適しています。また、ブランドに独自の雰囲気や印象を与える目的でも活用されます。Monotype Fonts では、あらゆるセリフ体のニーズに応える選択肢を取り揃えており、ここではその一部をご紹介します。

Gazpacho
Santi Rey によってデザインされ、Monotype からリリースされた Gazpacho は、1970~80 年代の編集メディアで使われていたセリフ体から着想を得ています。文字の形状に特徴があり、ロゴや大きな見出しなど、ディスプレイ書体が必要な場面で特に力を発揮します。エックスハイトが高いため、行間が詰まった見出しでも非常に視認性が高くなっています。一方で、コントラストが強く、形もシンプルかつ識別しやすいため、小さな長文テキストにも対応可能です。

Amarga
Amarga は、コーヒーの苦みを意味し、その名前からインスピレーションを得た書体です。Latinotype によるこのセリフ体は、コントラストが強く、鋭く尖ったセリフが特徴で、極太のブラックから細身のスリムまで 9 つのウエイトに加え、それぞれにイタリックを備えた全 18 書体で構成されています。視覚的なインパクトが非常に強く、編集デザインや Web、ブランディング、ポスターなど、さまざまな媒体の中でディスプレイ用途に最適です。

Ardina Display
Ardina Display は、DSType によってデザインされた、柔らかく温かみのあるニュース用書体です。もともとはポルトガルの新聞『Jornal de Notícias』のために制作され、その後、文字セットを拡張したうえで DSType のライブラリに加えられました。このフォントはやや幅が狭めながら、適度なエックスハイトを持ち、現代的な印象を与えたい本格的な新聞に適した書体となっています。フォントメーカーからは、本文用とタイトル用の Ardina ファミリーが別々に提供されています。

Apéro
Apéro は、Resistenza によってデザインされた手書き風のフォントファミリーで、5 つのスラブセリフ体、2 つのスラブ系効果書体、そして 1 つのサンセリフ体で構成されています。この書体は、「アペリティーヴォ」と呼ばれる、夕食前に友人たちと軽く飲みながら語らう楽しい時間にインスピレーションを得ており、親しみやすく上品な手書きの雰囲気を備えています。手書き風文字のフォルムには、このイベントの陽気で人間味あふれるムードが反映されており、サンセリフ体は、古い酒類ラベルに見られるレタリングから着想を得ています。

Juana
Juana は、Latinotype によるディスプレイ向けセリフ体で、デザイナが自分のスタイルを探し続ける中で生まれた書体です。創作の試みは今も続いており、その過程のひとつの成果となっています。ベースとなった Jazmín 書体 書体をもとに、より発展したデザインになる一方で、オリジナルの持ち味はそのまま残しています。太いストロークと細いストロークの極端なコントラストが、調和の取れたスタイリッシュな印象を生み出しています。Juana は、編集デザインやブランディング、雑誌、ロゴ、見出しなどに最適です。